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「驚くほど環境に左右されない音」

featuring mezzo-forte Carbon Fiber Cello

KID(以下K):本日はよろしくお願いします。mezzo-forte のカーボンチェロをお使いいただいてから何ヶ月か経ちました。エレクトリック・チェロをメインに使われている斎藤さんですが、mezzo-forte はサブのような位置付けですか?

 

斎藤孝太郎(以下S):いえ、自分の中ではメインやサブというのではなく、曲あるいはバンドなどのニーズによって使い分けています。例えばビジュアル系のバンドのライブやPV撮影などでは、このカーボン・チェロが大活躍します。やっぱりインパクトがあって格好良いので。お借りしてすぐにdefspiralというビジュアル系バンドのライブで使わせていただきました。

 

K:このビジュアルは、やっぱり大きな特長ですよね。ライブでも存在感が出ていたのではないかと思います。ところで Hybrid Line ではなく敢えて Design Line の5弦で、ピックアップはオリジナルにしているんですね。

 

S:「山彦」カスタムメイドの駒に挟むタイプのピックアップと、外付けのマイクを組み合わせて使っています。爆音系のバンドなどではマイクは不向きなのでラインのみで出しています。ライン出力のみの場合でも、全レンジでフラットな反応なのでEQで音を作っていく場合でもやりやすいです。

 

K:弦もお好みのものに替えられましたか?

 

S:はい、エヴァ・ピラッツィに替えました。弦を変えるととても変わりますね。

 

S:それから mezzo-forte は何と言っても温度・湿度に強いので、例えば海外で湿度の高い場所…先日台湾に行ったんですが、そこでも全く変わらず、驚きました。木の楽器だと、違う土地に行くと音が変わったりして。それはそれで木製の楽器の楽しみとも言えるんですが場合によっては苦労することもあり…mezzo-forte は本当にどこでも同じ反応をするんですよ。

 

K:音質的に問題などはないですか?

 

S:特にmezzo-forteが劣っているということはないですね。僕の今まで付き合ってきた楽器たちがクセのあるタイプばっかりだったこともあって、この楽器は全レンジに渡って均一でクセがないのでちょっと初めは対話するのに戸惑うこともありましたが(笑) 最近ウルフも出るようになったんですよ。ウルフ出るんですね。

 

K:はい、寸法や内部の構造など、木製のチェロと同じなので、少しですがウルフが出ることもあるそうです。

 

S:音が出しやすくて、どんな環境でも大丈夫というのは、実は初心者に向いていると思いますね。最初に触る楽器がこのカーボン・チェロで、上達したら良い木製の楽器に乗り換えたり。

 

K:いいですね。私は学校の備品として最適だと思ってます。部室のロッカーに置きっぱなしだったり、バイオリンやチェロには過酷な環境であることが多いですよね。

 

S:そうですね。学校で、まともな状態のコントラバスを見たことないですね(笑)

 

K:温度・湿度のほか傷にも強いのも大きな特長です。

 

S:この黒い精悍なルックスは男性受けするデザインかな?と思いました。レッスンに来ている男性の方もmezzo-forteについて格好良いですね、と興味を示していました。

 

K:デザインと相まってちょっとSFっぽい感じですよね。mezzo-forte の場合、カラーはいろんな色で作れるんですよ。先日、東京ビッグサイトで行われた楽器フェアでは白いチェロを用意いたしまして、女性にも好評でしたよ。

 

S:白ですか! 白は男性の場合、人を選びますよね。似合う人とそうでない人がいて(笑)

 

K:白いスーツを着こなせるかどうかというのと同じ理屈ですね?

 

S:そうそう。茶色いチェロは誰でも大丈夫なんですけどね(笑)

 

K:mezzo-forte のここを改善して欲しいという点はありますか?

 

S:ピックアップ内蔵型のモデルに関しては、ピックアップが着脱・交換可能であったほうが良いと思います。予期せぬトラブルや違うピックアップに変えたいというニーズに対応できた方が良いですね。

 

K:なるほど、さすが現場経験豊富なプレイヤーならではのご意見ですね。貴重なご意見をありがとうございます。

 

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斎藤孝太郎 プロフィール

斎藤孝太郎(さいとう・こうたろう) チェロ,作曲,編曲,プログラミング

北海道札幌市生まれ湘南育ち。日本大学芸術学部卒業。
椎名林檎、アンジェラ・アキ、Jazztronik、クレイジーケンバンド、ゆず、倖田來未、Crystal Kay、DIE(ex.hide
with Spread Beaver)、浅岡雄也(ex.FIELD OF
VIEW)、田村直美、ACE(ex.聖飢魔Ⅱ)、石川俊介(聖飢魔II)、ROLLY(すかんち)、小畑ポンプ(すかんち)、defspiral、そうる透、和佐田達彦(爆風スランプ)などの録音及びLIVE演奏、PV出演、テレビ出演など多数参加。小川文明とは『文太郎』というDuoで長年活動していた。2015年の松居慶子のJAPANTourに参加。

第17回コクーン歌舞伎にチェロの即興演奏で参加。故中村勘三郎と共演。WOWOWで放送される。
第81回アカデミー賞外国語映画賞作品『おくりびと』では本木雅弘のチェロ指導を行う。
台湾ドラマ『流氓蛋糕店/ショコラ』では主演の長澤まさみ
にチェロ指導を行う。また、KOHAKの『Zipangu』が挿入曲として使用されている。(※2016年にKOHAKを脱退)

2015年に新潟津南の なじょもん公認『なじょもん.縄文親善大使』に任命される。
2005年、トンガリキッズで徳間ジャパンよりメジャーデビュー。
2009年、P-VINE RecordsよりB-ClubでCDデビュー。
2010年、Midi CreativeよりアンクルボーイでCDデビュー。
2016年、縄文土器の紋様から音楽を作りだす縄文プロジェクト『JOMON MUSIC OF THE EARTH』の活動を正式に開始。主宰。

日本国内で唯一エレクトリックチェロを自在に操るチェリスト。
Frank Zappaと三沢光晴を敬愛している。
現在は、ソロ、BLOID を中心に活動している。

斎藤孝太郎 electronic green official web site